004-一番好きな美術館はここ。MIMOCA
今日は、私の好きな美術館のお話をしたいと思います(^-^)
国内外問わずいろんな美術館に行くけど、それでも一番好きなのはここ。
「うどんの国」香川県にある、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館。
猪熊弦一郎って誰?
「いのくまげんいちろう」
初めて聞くよ!という方も多いと思います。
一番メジャーなのは三越の包装紙。白地に濃いピンクで石のような模様が入っているアレです。「華ひらく」というタイトルがついていて、1950年からずっと変わらないそうです。
(前略)実はこのモチーフ、石が元になっている。画伯が海岸を散策中に波に洗われる石を見て浮かんだそうで、「人々が荒波に耐える石のように強くなってほしい」と願いを込めたという。
確かに!力強さを感じるわけだ。(後略)(丸亀百貨店 より)
ちなみに、当時三越宣伝部に勤務していたやなせたかし氏が、この原稿を受け取りにいったそうです。
やなせたかし氏は、皆さんご存知アンパンマンの作者。出身は高知県です。高知県にはアンパンマンミュージアムもあります。
猪熊弦一郎氏の作品で一番好きなのは「顔」のシリーズ。
こんな感じのです。いろんな作品を描いているけど、基本的に明るくポップな印象のものが多くて「現代アートってよくわからない」と思っている人でもファンになってしまうと思います。
この作風はわりと晩年のもの。
1902年生まれ。第二次世界大戦時、戦局が悪化するまでパリに留学していて、そこでマティスやピカソと親交があったそうです。日本の画家だと藤田嗣治とも親しかったみたいですね。戦後はニューヨーク、体調を崩してからはハワイに活動の拠点を移し、1992年に亡くなります。
建物もステキなのです。
意匠設計をかじっていると、美術館自体ポピュラーな建物。設計は谷口吉生氏です。
美術館に行くと、一眼レフを持った人とよく会います。で、建物を撮影しています。企画展はNGだと思うけど、常設展は作品の撮影もOK。最近から?かな。
空間のダイナミックさ、すっきり見せるために工夫されたディティールは、安藤忠雄氏の打ち放しRCよりもずっと繊細だと思います。
ホールにはほどよい自然光。階段を下りたところからミュージアムショップへのつなぐ動線は、すっきりしつつも見え隠れしていてさりげなく誘導していく感じがうまいな、と今回改めて思いました!
併設のカフェもくつろげます。美術館に入らなくても利用できるので、ちょっと休憩したいときとか、ひとり本を読みたいときにおすすめです。
我が家もポスターもそういえば。
我が家のポスターは、ここで買ったものでした。かれこれ前にやっていた企画展のもの。よく見ると2003年になっていたので、13年前のポスターですね(^-^;
こんな感じで今も家に飾っています。ヨレてますけどね(^-^; 気に入っているので、コンディションはもうそろそろ寿命だけどまだまだ現役です。
私の好きなもの100個の004は 猪熊弦一郎現代美術館でした♡