サポートが必要な人と旅するコツ
夫と夫の母と実家の母と叔母と私で、北海道に行ってきました!
今年は親孝行元年。誰が病気になったりしたら、旅どころじゃないなくなるので、今のうちに行けるだけ行く作戦です。
話せば長くなりますが、私の叔母は障がいを持っています。なので、旅行に行くとなると、いろいろとお手伝いが必要なことが増えます。
トイレ、お風呂、お化粧、車の乗り降り、ビュッフェで好きなものをお皿に取ること。
どれも、ちょっとお手伝いがあればいいけど、ないと家のようにはできません。今日はサポートしてほしい人との旅のコツを書きます。ちなみに叔母は視覚障害です。
まず空港にて
(出発編)
今回は、母と叔母ば実家からの出発なので、私たちとは空港が別です。シニア世代の2人、なんとか自力で飛行機に乗りました。
まず空港の航空会社の案内カウンターで、「お手伝いを希望する」旨を伝えます。
利用空港にもよりますが、保安所で長蛇の列ができる人気空港だとストレスが少なくすむことも多いようです。一般ルートではなくて、少しでもラクに移動できるように配慮してもらえます。乗り継ぎがある場合、羽田とか伊丹とか大きい空港で一度降りて地方便に乗るときも、乗り継ぎ空港でのお手伝いもお願いしておくと、色々不安も解消されるようで、母はよかったと言ってました。
(到着編)
まず、役割分担を考えておきます。
夫:レンタカーを先に借りに行く。借りて空港に戻ってくる。
夫の母、私:預けた荷物を受け取って管理、空港で待機して母と叔母を待つ。全部の荷物を2人で分担して運ぶ。
ちなみに全部で、スーツケース大1、小(機内持ち込みサイズ)2、旅行鞄2 でした。
母:叔母と一緒に荷物を受け取り、到着したら私に知らせる。その後は、叔母のサポート担当。
大変だったのは荷物の運搬です。空港で、一般車両が入れるスペースまでの移動が一苦労でした。エスカレーターかエレベーターじゃないとこの荷物を2人で運ぶのはムリです。もう少し荷物がコンパクトになると楽かもしれません。理想は、ホテルまで、もしくは自宅まで、荷物を宅急便で送ること。すいぶん楽になるはずなので、ぜひおすすめです。
車の乗り降り
今回はアルファードを借りました。5人乗るので、3列目も使います。
叔母は2列目の運転席の後ろに座ることになりました。スムーズに乗り降りするには、運転席に座る人が叔母のサポートをするのが一番時短です。
車高が高い車は一段では乗れないので、乗り降りするときにグリップを握るようになってるけど、杖を持っていたら握れません。なので、杖をサポートする人が持って、乗り終わったら渡してあげるとスムーズでした。降りるときも同じです。
ホテルでは
まずはトイレが一番大事
なので、トイレに一番近いところに叔母が寝ます。そのベッドからトイレまで、持参してきたヒモで簡易手すりを作ります。だいだい壁伝いで10歩以内にありますが、以前に一度トイレからベッドに戻れなくなって、ドアを開けてホテルの廊下に出てしまった苦い経験があるので、それ以来ヒモ持参です。
最近の新しいビジネスホテルは部屋が狭いので、スーツケースを開くとつまづきやすくて危険なので、少々高くても広めの部屋を予約するようにしています。
ビュッフェでは
朝はビュッフェのホテルが多いですよね。混む時間よりは少し早め7時から7時15分には朝食会場に行くようにしています。だと待ち時間がなくてOKなことが多いので。
トレーは一個しか持てないので、誰かが二度取るようになります。飲み物だけ、とかフルーツだけでも、夫々が余分に一皿持ってくるようにすると少しでも負担が少なくなります。
観光ポイント
目に障がいがあると、見て楽しむことができません。
なので、触ることができるものがあるとか、香りを楽しむとか、敷地内で乗り物に乗れることを考えてルートを考えます。
星の数は、サポートしやすいかどうか、でつけてみました。
ニッカウヰスキー余市蒸留所(小樽方面)★★★☆☆
無料なので観光バスと人が多いです。展示はとても良いですが、もたもたしていると迷惑になりそうな感じかな。特にお土産物コーナーは大変。
堺町通(小樽)★★★☆☆
人混みにもまれます。駐車場を見つけにくいです。お店もガラス細工が多くて、割りそうで心配でした。
北一ホールでお茶をしました。ここは石油ランプのみのとても雰囲気のいいカフェです。電気と違ってランプは熱が出ます。暖かさでランプを感じることができたようで、これはこれでよかったです(^-^)
旭山動物園(旭川) ★★★★★
子供牧場で馬や羊を触りました。敷地内もシニアやお手伝いの必要な人の利用できるバス(カート?)もあります。バリアフリーになっています。
カンパーナ六花亭(富良野) ★★★★★
店内はゆったりしていて、好きなケーキを選んでイートインコーナーで食べることができます。コーヒーはセルフですが無料です。六花亭のケーキなのに、200円代でリーズナブル。バリアフリーです。
ブドウ畑の丘の中にあって、街を見下ろせるロケーションもいいですし、おそらく○○時ごとだと思いますが、鐘が鳴ります。この音も風情があります。
白い恋人パーク(札幌) ★★★★★
いい匂いが漂っているので、それだけでもお菓子工場に来たなという感じが楽しめます。バリアフリーです。建物に入れば雨が降ってもだいじょうぶ。パフェもおいしいです。
札幌卸売市場場外(札幌) ★★★☆☆
駐車場を見つけるのが大変です。
市場は雨除けがあるので、多少の雨なら歩けそう。魚屋さんのにおいがするので、市場に来たなーという感じはすると思います。歩道はあまり広くないですが、混んでなければ楽しめます。海鮮丼、乾物、メロンなど北海道の味覚が並んでいます。
北海道開拓の村(札幌) ★★★★★
広大な敷地に、北海道のあちこちから移築された古い建物が並んでいます。敷地内に馬車鉄道があって、馬が引く電車に乗ることができます。電車とは違って楽しかったみたいです。屋外型なので、雨が降ったら観光は大変だと思います。
建物の中にも入れますが、昔のままなので段差は至るところにあります。北海道旅行ではマイナーですが、結構見ごたえのあるところでした。遠足の子も多いです。
千歳アウトレットモール・レラ(千歳) ★★★★★
通路も広いし、お店もゆったりしているので、利用しやすいです。空港も近いので少し早めに千歳に入って、お買い物をしてもいいかと。そんなに混んでなくて、良いイメージでした。
まとめ
気にせず、頼れるものには頼ることだと思います。
もちろん、少しでもラクになる努力は必要です。広めの車、広めの部屋を手配すること。みんなが楽しめるところを選ぶこと。
今回は家からずっとお手伝いできるわけではなかったので、空港に着くまでが気がかりでした。もし私が家から一緒に出掛けるなら、荷物は宅急便でホテルに送ります。帰りも、帰る日の朝までに必要なお土産とかは買ってスーツケースに入れてしまって、ホテルかコンビニから家に送ります。
雨だったら、混んでいたら、階段しかなかったら、と、あらゆる不便を想定して、回避できそうなところはなるべく避けて通ることも大事です。ひとり旅なら、その辺はまあなんとかなる気がしますが、誰かと行くときは「行ってよかった!」と思ってもらうことが一番。
「また行きたい」と思ってもらってなんぼ、だと思うので、こういうお金をケチらない方がいいと思いました。
懲りずにまた旅、行きます(^-^)