「フランス人は10着しか服を持たない」を読みました。
おしゃれとシンプルライフと物欲の狭間で悩むこの頃、これからの自分に参考になるかも?と思い、「フランス人は10着しか服を持たない」を読ました。
図書館で予約してから、かなり待ちました(^-^; 続編も予約していますが、3ヶ月待ってもまだ私の番にはならないらしく、まだまだ気長に待つことになりそうです。
いろんなブロガーさんが読んだよ、と書いていたり、インスパイアされて10着で着まわしていたり、影響力のある本なんだなと思っていました。
私自身、半年の捨活の成果で服もずいぶんと減ったので、これから買い足す服の教科書になれば、と期待して、手を伸ばした本です。
フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~
- 作者: ジェニファー・L・スコット,神崎朗子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2014/10/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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かいつまんで言うと、アメリカ人の著者が10代の頃、フランス人貴族の家にホームステイし、そこの奥様「マダム・シック」に影響を受けて、おしゃれだけでなく、ライフスタイルや考え方まで変わった!という体験談をまとめた本です。
読めばわかるんですけど、マダム・シックと著者ジェニファーはポジションというかレベルというか、少し違います。
ジェニファーの目指しているライフスタイルなら、わりと今の日本の一般女子でもできそうな感じがしますが、マダム・シックは極めた達人レベルなので、目標ではあるけど、これを実現するにはかなりの努力も覚悟もいると思いました。
マダム・シックはミニマリストと発想が近いのに対して、「ミニマリストに憧れて、周りの人からみて、ある程度違和感のない程度にシンプル」なのがジェニファーなのかなと。
なので、マダム・シックに憧れるのはジェニファーと同じ気持ち。実践面でこうしたらいいんじゃない?と言ってくれるジェニファーに、私はわりと共感できました。
食事とエクササイズ
私は未だにそうですが、ジェニファーもフランスに行くまではおやつをよく食べている子でした。アメリカ人らしいですよね。「少しでもお腹が空いたらすぐに何か食べていた」というのは、私にも心当たりがあります。口寂しくなって、結局だらだら食べている暮らし。
ジェニファーの教えてくれるマダム・シックの暮らしでは、間食をしないかわりに、3食バランスの取れた食事をしっかりとります。ディナーではデザートまでいただくらしい。ここで本当においしいものをしっかり食べればいいってこと。
それから、うなずけたことがあと2つ。
食べるときにカロリーの話はしないこと。それよりも、○○でおいしいねーとか、そういう話をすること。
便利な車で、便利な大きなスーパーマーケットで買い物もいいけど、街を歩いて個人の専門店で少しずつ買うこと。
これも真似したいなと思いました。
ワードローブと身だしなみ
今の日本では一般的に、毎日誰かに会う場合、一週間に2回、3回と同じ服を着ていることに抵抗がある人が多いと思います。今の私のように、あまり人に会わない暮らしだと、週に3回でも4回でも同じ服で問題ないかもしれないけど、毎日同じ人に会う場合、「また同じ服着てる」って思われることに抵抗がある方が一般的だと思います。
フランス人は文化として、週に2、3回、同じ服を着ていることはふつうのことのようなので、それなら似合っていて、質の高いものを大事に着るのはいいなと思いました。
ジェニファーの推奨する方法は、10着のコアアイテムを中心に、上着、ドレス、アクセサリー、靴、アンダーシャツはカウントせず、必要に合わせて着ます。だから本当に10着だけで暮らしなさいと言っているわけではありません。
10着のコアアイテムを絞る上で、自分らしいスタイルを見つける必要があります。そのためにスタイルにテーマを付けるといいそうです。
自分のテーマを考えてみる
ジェニファーは「リラックス・リュクス」がテーマ。
私も自分のテーマを考えてみます。前職はクールビズを推進している会社で客先にも出向く仕事だったので、暑くてもふわふわとかナチュラルはNG。かといってリクルートっぽい「ワイシャツ+スーツのスカート」がフレッシュな年齢でもない。なので、洗えて、ひざ丈で、袖が少しあって羽織なしでもOKなワンピース。現場で草むらになっていても踏み込むときもあったので、洗えるプチプラのパンツ+詰まった襟が似合わないけど、うつむいてもガバーっと胸元が見えない程度に開いたトップス。こればかり買っていました。今のワードローブのベースはこの名残があります。
ジャージー素材のワンピースとか、カジュアルすぎないリラックスウエア。最近はこのあたりを強化中。
目指すのは滝川クリステルさん風の大人女子で、私も「リュクス」は好きだなと思います。あと、香港っぽい東洋と西洋が混ざる感じの「オリエンタル」も大好きです。今のライフスタイルは、家中心の暮らし+犬と車中泊や散歩+ジム+ごくたまーに有名店での食事会。この食事会、グルメな夫と夫の知人で旬のおいしいものをいただく会ですが、回数は少ないけどお店柄わりとちゃんとした服が必要です。あと、旅行も好きなので、旅行でも使えるかどうか?も選ぶポイントです。着まわしたいのでシックな色柄がいい。オリエンタルはアクセント程度だけど自分らしさを足して、ジェニファーのオリエンタル版「リラックス・オリエンタル・リュクス」が今の私のテーマです。
なので、MAXMARA コムサ・デ・モード ダンスキン ユニクロ を中心に買い足すようにしています。MAXMARAはジャージー素材のワンピ、コムサはかれこれ10年以上メインで買っているお店なので持っているものと相性がいい、ダンスキンはリラックスウエアなのにシックでおしゃれ、ユニクロはシンプルで品質、コスパともよいです。
オリエンタルの部分は、ヴィヴィアン・タムやスーナウーナで補強したいけど、実店舗が近くにないのでなかなか買えません。よっぽど好きでない限り大物は買わず、小物でオリエンタル感を加えようと思っているので、なくてもあまり困ってないかな(^-^;
仕事始めたら、リラックスをアクティブに変えて「アクティブ・オリエンタル・リュクス」にしたいなと思います。
シックに暮らす
物をたくさん持ちたくない。最近私もこの気持ちに目覚めました。この本でも服に限らず暮らしについても書いています。
本当に必要なものを持ちたい。これも最近思うことです。
気に入ったものもそうでないものも、高いものもそうでないものも、たくさん持っている暮らしから「どうでもいい部分」をカットして、ベストもしくばベターなものを残していく。服もお皿も家具も同じ。おしゃべりだって同じ。
文中に「ほめられても謙遜しない」とあるけど、私もほめられると「この服もう○年目」とか「安かったよ」とか言ってました。これからは素直に「ありがとう」と言おう(^-^)
あと家事やそのほかの用事でも「面倒くさい」と思うことでも「物事のいい面を見る」といいことがたくさん見えるようです。もちろん根本的に面倒くさくないようにできること(物を少なくするとか)もあるけど、どんなにスッキリしても気持ちの面で面倒に感じることは完全にはなくならないと思うので、習慣として「いい面を見つける」っていいなと思いました。
まとめ
なんとなく考えずにしていることを、ちょっと立ち止まって考えてみる。そのきっかけを教えてくれる本だと思いました。
その服気に入ってる?
その番組見たい番組?
そのおやつ食べたい?
その話したい?
響くところは人それぞれだと思います。
少なくともこの本に興味がある方は、たくさん持っていても何かしっくりこないと思っている方(思っていた方)だと思うので、きっかけは服でも、同じ発想で他のことも解決できることに気づきます。確かに人生もっと豊かになるかも?
私も次に捨てるターゲットは生活習慣だな。
文中何度も「シック」という言葉が出てきますが、平たく言うと、捨てた後のスッキリした気持ちや暮らしのことを「シック」って呼ぶんだなと思いました。
続編も何か心に響くはず。